タバコの害はいろいろ言われてますが、それでも嗜好品かと思います。
コロナの影響で嗜好品とは言えなくなってきています。
わたしは以前、1日に2箱は吸うスモーカーでした。
また肺がんも経験しました。
元スモーカーがタバコを吸い続けてどうなっていったのか、お恥ずかしい話を含め告白します。
さらに医者からは聞けないような実話も公開します。

時系列でお話します。
元スモーカーの赤裸々な話をお聞きください。
たばこをかっこよく吸った時代

タバコがとてもおいしい時代でした。
しかもちょっとかっこいいと思われた時代。
スモーカー20代 タバコ全盛期
20代はタバコを吸ってる全盛期。1日1箱以上、ときどき2箱です。
社畜時代でしたから残業した後の日付をまたぐ時間に吸う一服は格別でした。
酒の席でのタバコは話がはずみ、タバコを吸う者同士で運命共同体みたいなノリもあった。
そしてなによりも食後の一服はたまらない至福のひと時。
「あ~生きてる~」と実感したものです。
テレビや映画では、ショーケンや松田優作のタバコ吸うシーンがマジでかっこよく、「あ~なりたい」と吸い始めた者もいたほどです。

酒の席でのくわえたばこ姿がかっこいいなんて言われて完全に調子に乗ってるスモーカーでした。
スモーカー30代 結婚したことで様相が変わる
結婚後はいつもと同じ生活ですが、子供ができた後は様相が変わってきました。
子供の前どころか、家の中では吸えなくなり肩身のせまいスモーカーです。
もうショーケンや松田優作みたいなかっこよさは吹き飛んでます。
しかし、その程度では大好きなタバコを手離すわけありません。
なんとしても吸うべくタバコにしがみついたのです。
スモーカーの苦難と対策
対策
その都度、灰皿を買う。通算20個は灰皿を買った。どうも保育園で禁煙を言われてるようだ。
対策
それ以来、タバコは外で吸うようになった。
スモーカー、ホタル族になる。
ディズニーランドのアトラクションの乗り物を待つ間、並ばずに喫煙所にいるわたしをこども達は白い目で見ていた。
対策
その後、携帯用灰皿で対応した。
なにがあってもタバコは吸うぞというレベルです。
今ならわかりますがこれは「タバコ依存症」でしたね。
我ながら呆れます 汗
たばこ吸えなくなる 健康意識の芽生え
その後何回も禁煙を試みています。
なんとしても吸う時代も過ぎ、さらには会社の健康診断で「肺がん」が発覚し、手術を行い、スモーカーはあれほど好きだったタバコにさよならを告げました。
スモーカー、たばことの決別の時、到来。
こんなツイートをしてみました。
ツイートにスモーカーのかっこよさはありません。
あるのは「健康オジサン感」。
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でも
いいんです。
胃腸の調子よくて、ごはんが美味しく、イライラも減り、階段上がりの息切れが減ればそれで
いいんです。
人間が生きてる中での大事な基礎「衣・食・住」のひとつである「食」を取り戻しましたから。
思い返せばスモーカー全盛期はタバコの吸いすぎで、
胃がムカムカ・食欲なし・えずき・頭痛・イライラ
は頻繁にありました。
これらの症状はきれいに不思議なくらいになくなりました。
「ご飯ってこんなにおいしかった?」と言葉には出しませんが心の中でよく言いましたね。
そこで気が付いたんです。
タバコってこれほどまでにメシをまずくさせてたのかと…。
人生の三分の一くらい損をしてたような感覚に見舞われました。
いまさらなんですが、タバコってここまで身体に影響があったんだとね。
タバコをやめてなかったらこの美味しさはわからなかったでしょう。

健康の別記事
【禁煙の体験談】コツは持っても吸わない生活 ゆるい禁煙が極意!
喫煙者の方へ
タバコをかっこよく吸う時代は確かにありました。
しかし現代ではかっこいいどころか吸う場所は限られ、タバコの臭いをプンプンさせてると嫌われてしまうような時代です。
また政府や他人さんのホンネと建前も知っておくほうがいいですよ。
いくら健康時代と言っても他人さんが、あなたが1日に3箱吸おうが4箱吸おうが全く気にしてません。
むしろたくさん税金納めてくれてありがとうぐらいなもんです。
嫌煙者、子供、お年寄り、公共施設、乗り物では迷惑かかるから絶対に吸うなよ。というだけなんです。
日本が先進諸外国と比べ、タバコの金額を一気に上げないのは喫煙者が一気に減ったら困るという側面も見え隠れしてます。
日本のタバコはこれでも決して高くはないですからね。
オーストラリアでは一箱2000円はするそうです。
タバコは害があり、強い常習性があるのは周知の事実。
一度吸い始めたらなかなかやめれないようになっています。
そのすごいリスクを重々覚悟して吸わないといけません。
タバコの危険の知識とリスクを知り、周りに迷惑かけない吸い方をしてこそ「嗜好品」として認められるはずです。

わたしの入院中の話しを聞いてください。
手術する前は「生検」と言って患部から組織を採り、病理医が診断してガンが確定するんです。
厳しい気管支鏡検査を受けるために手術する前の「検査入院」しました。その時の話しです。
わたしが入った病室は全員が男性の肺がん患者です。
4名おられました。
2人はステージ4の末期患者、もう一人はステージ2、わたしはステージ1です。
4名とも喫煙者です。
昼によく4人で話をしたんです。
他の方は60歳前後の方ばかりでわたしのことを「若いのに大変だね。」と、気遣いするようなコメントをしてくれてました。
末期患者のお二人は「先生に言われたよー、手術はやめましょう、とね。」
わたしは返す言葉もありません。実質、医師から手遅れ宣言をされてるのですから...

その夜のことです。わたしはぐっすり寝ていたんですが、なにやら聞こえてきたので起きました。
末期患者のひとりが泣いてるんです。
しかもむせび泣く声。
昼はあれだけ明るくふるまってた人がずっとむせび泣くんです。
大の男の心からのむせび泣く声…
魂が震えるような鳴き声…
あの泣き声は、無念さ、後悔、死の恐怖、を感じさせられました。
わたしは怖かった。
わたしも同じようになるんではないかと...
今でもあの声は忘れません…
もうひとりの末期患者さんは朝までずっと咳き込んでました。
ひとりはむせび泣き、もうひとりの方はずっと咳き込む。
恐ろしい光景です。
二人の末期患者さんはもうこの世にはおられないと思います。
そして、あの夜の後悔してもしきれないようなむせび泣く声は今のわたしの戒めとなっています。
肺がんになった方の現実を紹介し、タバコのリスクをお伝えしたかったのでこの話をしました。
何かしら伝わったものがあればうれしく思います。
お身体を大事にしてください。