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防災グッズは3日分用意せよ!そのワケを徹底解説

もはや災害は他人事ではありません。

地震、津波、台風、ゲリラ豪雨、竜巻などの自然災害でライフラインが簡単に崩壊するのをまざまざと見せつけられているのですから…

阪神大震災から29年が経ちました。国や自治体が災害対策に尽力しているにも関わらず、災害が起きるとあっという間にライフラインが崩壊します。

お父さん 笑顔
これだけ災害が続くとさすがに対岸の火事ではなくなるよ。

科学が進歩しても災害時にはライフラインは簡単に崩壊するという事を肝に銘じないといけません。

そのためには日頃から災害時のシュミレーションをしておく必要があります。解説します。

災害シュミレーション

押し寄せる水の侵入を防ごうとする女性のイラスト

地震津波洪水土砂くずれがひとたび起こるとライフラインが崩れ想定外のことが多く発生します。

ライフラインとは、

電気、水道、ガス、通信、交通など生活や生存に不可欠な生命線のこと。

以前は大きな災害が起きた時のみ、ライフラインが崩れていました。

しかし現在ではゲリラ豪雨など一昔前なら経験もしたことがないことが起き,そこからでもライフラインが崩壊しています。

災害が起きてから行政が機能するまで何日くらいかかるのか。何日間は自力で生きていかないといけないのか。災害の大きさによっても違いがありますが、阪神大震災を例にして解説します。

腕組する男性
当時は警察の機能も弱くなり、犯罪防止のために市民で自警団がいくつもできたんだよ。夜にパトロールしている様は異様だったね。

当時、神戸に住みボランティアを経験した経緯から実際にどんなことが起きていたか説明します。

災害時に起こること(阪神大震災の場合)  

❶、食料品、飲み物がなくなる 

・開いている店舗に人が殺到し、全てのものが瞬時になくなる。

・自動販売機がすべて買われてなくなる。⇨買いだめしないといけないという心理から人を慌てさせる 

❷、街全体でライフラインが止まり、ガス管破裂から火災があちらこちらで発生

❸、交通機関がすべて停止

阪神大震災だからこの規模、と思うのなら災害を理解していないですよ。規模の小さい災害であろうと、自分の住んでいるエリアに被害がでたら上記と同じことが起きるんです。 

※❷のガス管からの火災はこれを教訓にして改良しているので火災は減っています。

余談になりますが、実際どんな状況だったのかを実体験を紹介します。災害に遭われた方は思いだしたくはないでしょうが、事例を紹介することでシュミレーションもしやすくなるかと思います。

災害の実話

阪神大震災が起きて2日後、会社から神戸市に救援物資を送ることになり、神奈川県より10トントラック2台が神戸に向かいました。

到着予定は2日後でしたが、実際に到着したのは5日後でした。電話が不通であり、いつ到着するかわからないので待ち合わせの神戸市灘区から離れることができません。

電気なし、食べ物なし、公園にあるトイレを借りながら3日間を待機していました。寝るのは車の中です。それでも奇跡的に過ごせたのです。

地震直後から数日間、神戸では有名なもっこすラーメンが無料開放してくれました。また被災者に食べてもらうためにボランティアのテントが立ちはじめました。そのボランティアのテントは神戸市や自衛隊のテントではありません。

なんとや〇ざや幸福の科学のテントです。食事は3日間全く不自由しなかったのです。初めて任侠の世界を知りましたし、宗教の団結力も感じました。入れ墨が見えているお兄さんが「食べてや~、腹いっぱい食べてや~」と声を張っている姿が印象的でしたね。

当時、お世話になった方々、この場を借りてお礼申し上げます。

それから数日後に神戸市の避難テントや自衛隊の避難テントが立ち始めました。震災が起きて7日後あたりだったと記憶しています。

阪神大震災からさらに多くの災害があり、そして東日本大震災。

災害対策基本法は改正されています。以前よりは初動が早くなっているはずです。

規模の大きな災害を除けば3日後には自衛隊や消防隊が到着するのではないでしょうか。

災害対策基本法とは 災害対策に関する法律であり主な内容は、「防災計画の作成」「災害発生時の措置及び対処」などです。

ライフラインが止まった時の3つの判断

救急医療テントの中の写真

災害に遭った時や遭いそうな時はいくつもの判断が必要です。

災害時の3つの判断(クルマが動く場合) 

※被害状況、情報によりどれを選択するか変わっていく

家で待機する(避難命令がでていない場合) 

避難所に行く  

・可能ならクルマで現地をいったん離れる
(この判断をしない人が多いです)

解説します。

家で待機する【災害当日~2日後】  

災害時、ライフラインが止まっていても家や近所に大きな変化がない時は慌てて動くことは良くないかもしれません。

情報を入れることに全力を挙げる時です。情報がない時に闇雲に動くのは危険です。この期間にあらゆる情報を入手し、次の行動を決めていきます。

ライフラインすべてが崩壊した時に周りの状況確認にドローンは役に立つかもしれませんね。⇩

人づてに聞くのはホントの情報でない時がありますし。(デマも飛び交いますから注意を!)

この期間に防災グッズを出して使うのです。

竜巻の写真
避難所に行く【災害当日~3日後】 

洪水警報など、避難勧告が出ている時はすみやかに避難しましょう。

防災グッズを持ち集団で行動しましょう。
近所がなんともないようでも従うべきです。

ホントに危険か安全なのかを確認できるのは翌日なのです。今は避難だけに専念です。

地震や土砂崩れで家にかなりの損傷がある場合は指示がなくても最寄りの指定の避難所に行きましょう。

雷鳴している写真
クルマで現地を一時離れる【災害3日後~ 】  

災害3日後からは状況、情報次第で
いくつも判断すべき期間です。 

ライフラインが完全に止まり、道路が通行できるなら一時的に家を離れる

⇨親戚、知人家に行くか避難場所に行くか  

病人、ケガ人がいる場合、悪化させないために極力安全な地域の病院、医院に行く  

防災グッズの食糧がなくなるので救援テントから食料、水、薬を補給。

あらゆる状況で判断を変えていくべきです。

疲労とショックで正しい判断ができなくなっているかもしれませんから普段から想定してどうするかを家族で話し合うべきです。

被災地を離れる方がいいワケ

クルマを運転する男性の写真

災害状況はひとつとして同じことはありません。いろんな訓練をしても想定外の事が起こるのが災害なのです。

家に被害があって住めない場合は、迷わず避難所です。やむを得ないことです。しかし、家に被害がなくライフラインが止まっている場合で、長期になる場合が行動の判断がしにくいのです。

クルマが動いて道路が問題ないなら
一時的に現地を離れることをすすめます。

その根拠として

・被害からのショックと疲労で本人が思う以上にストレスが溜まった状態危険な状態 

・我慢の日本人気質が身体を悪化させやすい

例:阪神大震災時に自分がケガをしているにも関わらず、緊急事態で頑張りすぎてその後、本人が死亡するという痛ましい二次災害がいくつも起きた。

現地を離れることで正確な情報が得られる※災害地が一番情報がない。

・安全なエリアで休養し、必要な物資を調達して現地に再度入る方が、効率も良く疲労回復にもつながる。

・クルマの中で寝ることにより、一酸化炭素中毒やエコノミークラス症候群のリスクが高まる

エコノミークラス症候群とは、

窮屈な場所で長時間同じ姿勢でいると起きる症状です。

血の流れが悪くなり血の塊りができてその塊りが肺に詰まり胸が痛い・呼吸が苦しくなるなどの症状が出て、最悪は死に至ります。

二次災害とは、

災害や事故が起きた際に、
それに派生して起こる別の災害のことである。

友人の実体験

阪神大震災時、知人のマンションの一部に亀裂が入り、住むには危険な状態でした。本人はこのまま避難所に行くと言ってたのですが、「避難所にはいくな」とわたしが止めました。

このとてつもない被害で、神戸は「数年は普段生活は無理」と誰もがわかっていました。避難所に何か月住むのかすら想像もつかない。

疲労困憊するのは目に見えています。
だったら実家で何か月か避難した方がいいと提案
しました。

本人も納得し、神戸から九州までクルマで移動しました。後に知人から正しい判断だったと感謝されています。

まとめ

キレイな街のイラスト

地震大国 プラス 異常気象の連続。

数年前より異常気象が世界的に起こると言われていましたがその通りになってきています。日本も例外なく入ってますね。

ゲリラ豪雨、土砂くずれ、洪水、冠水、竜巻、突風、なんでもあります。しかも日本のどこにいても被害に遭う可能性があるんです。

ゲリラ豪雨からの冠水、土砂くずれは気象庁も予測できないとさじを投げています。

洪水の写真

災害の可能性は誰の身でも起こるということを自覚しておくことです。そしてシュミレーションしておくことで、実際に災害に遭った時は冷静に対応をする。

想定外の事が起きても基本のシュミレーションが出来ていれば少なくともパニックは防げます。

よくニュースでも取り上げられている災害時の二次災害。
二次災害だけは絶対に防ぐべきです。

二次災害を防ぐためにも災害グッズを準備し、ライフライン崩壊時のシュミレーションをしておくべきです。

災害のイラスト 街が水没している絵
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